きょうから7月。
英語でJuly。
英語の歌ではfly, cry, dry, bligh, why, sky, spy, eye, die, lie, rye……などと韻を踏んだりします。
シカゴの『サタデー・イン・ザ・パーク』は7月4日 土曜日の公園の出来事をうたった歌でしたね。
安良城紅(あらしろ・べに、現:BENI)『Diggin’ on you』の7月4日は日曜日となっています。
ブルース・スプリングスティーン、ホリーズ、エア・サプライの『4th of July Asbury Park (Sandy) 』では女性名がサンディで、その音(おん)から日曜日サンデーののんびりしたムードを連想させます。
ボン・ジョヴィにはいささかハイブロウな詞の『Miss Fourth Of July』という歌があります。
どれも7月4日の歌です。
ご存知の方も多いでしょうが、Fourth Of Julyといえばズバリ、アメリカ独立記念日(ジ・インディペンデンス・デイ)のことですね。
講和条約発効日さえ知らない日本人には「独立記念日」と言われてもピンとこないかもしれません。
その日は大通りでパレードがあったり、公園でフェスティバルが行われたり、湾岸では消防船が放水したり、夜には花火が上がったりする、ある意味アメリカ国民にとっての正月みたいなもんでしょう。
ですから『サタデー・イン・ザ・パーク』で、人々が歌い踊っているのはそういう情景なんです。
独立記念日とその前後をテーマにした、あるいは言及している楽曲は、アメリカを中心にあまた作られています。いや正確には、作られ続けています。クリスマスソングと違って、時期を問わずリリースされてるようです。
以下はそのほんの一部。
The Third Of July/John Prine
On the Fourth of July/ジェームス・テイラー
The 4th OF JULY/ロジャー・ミラー
The Fourth Of July/Her Space Holiday
Roses On The 4th Of July/Nanci Griffith
1st Infantry – Fourth of July/Mobb Deep
4th Of July/Spock’s Beard
4th Of July/U.S. Bombs
4th of July/Blues Traveler
4th of July/The Sweet
4th of july/Azure Ray
4th of July/Ani DiFranco
4th Of July/Aimee Mann
4th Of July/X
4th of July/U2
Fourth of July/Robert Earl Keen
Fourth Of July/Close To Home
Fourth Of July/Blue Meanies
Fourth Of July/Mariah Carey
Fourth Of July Rodeos/Chris LeDoux
5th of July/Louise Goffin
Unbunnyの『5th Of July』は祭りの後の淋しさ・喪失感を比喩として使ってます。
Pensiveの『The 3rd of July』では逆に前日の7月3日に別れが来ちゃいます。となれば4日はヤケクソの花火でしょうね、きっと。
Championの『Fourth Of July』は思いのほか前向きな内容です。自分にとっての新たな独立記念日ってとこでしょうか。
Andre Nickatinaの『july the 4th』、Soundgardenの『4TH OF JULY』は、これはもうお祭りムードが絶無で、7月4日の日付を持ってきたのも世間の浮かれ気分と対比する意図なんでしょう、悩み果てなく、終末気分さえ漂ってます。
浜崎あゆみの『July 1st』、Hourcastの『3rd Of July』となると、その日付である必然性はほとんど認められません。Caroline’s Spineの『July』もなぜ7月なのか謎です。
Ne-Yo(ニーヨ)の『So Sick』には、カレンダーの7月15日に丸がつけてある、君はもういないから、誕生日を知っててもしょうがないのに、僕はあれからずっとカレンダーがめくれないでいる、という詞が出てきます。
別れた女性は7月15日生まれ。その日付に何か裏の意味があるのかと思い、念のため調べてみましたが、大事故・大事件など特別なことが起きた日じゃないようです。
未練たっぷりのこの歌、彼女のことを思い出させるラブソングはつらくて聴けない、でもラジオを消すことができないんだ、というところが以前『お名前ソング、追悼ソング (1)』で紹介した『二人のメロディ』『恋のヒット・パレード』に似通っています。
男性4人組のロックバンドSun Eats Hoursの『July, 27th』はメンバーの見た目とは裏腹に(!)さわやかな青春ソングになってます。単純にミッドサマーの気分です。
『シネマ・イン・ブエノス・アイレス』(A Cinema In Buenos Aires, 26 July 1952)はミュージカル『エビータ』の歌で、1996年の映画『エビータ』ではエバ・ペロン役のマドンナが歌ってました。
Ocean Colour Sceneの『July』は6月に失恋した人が今まさに飛行機でその町を去ろうとしている歌。ちょうど7月になろうとしているので、時刻はきっと6月30日の23時55分くらいかも。
あがた森魚は自身の歌『ブエノス・アイレスの冬休み』で、南半球では7月が冬休みであることに驚いてます。
チリのゴシック・メタル・バンドPoema Arcanus(Poema Arcanvs)の『Winds Of July』は死を予感させるような内容で、この場合も南半球のため7月の風=真冬の寒風ということになります。
ブレイヴ コンボのクリスマスソング『Christmas In July』は大統領が決めたからで、南半球だからじゃないようですね。
Dakota Moon、Garth Brooks、Chris Gainesらが歌っている『Snow in July』は恋の炎が燃えれば夏の暑さ、冷めれば寒くてセーターが必要という趣旨。
日本では7月は沖縄など一部を除いてまだ梅雨が明けてません。そのため日本の7月ソングには「雨」が出てくることが多いですね。
松任谷由実の『July』は霧雨の降る静かな公園にたたずむ「私」を、
LINDBERGの『July Blue Rain』、Spinna Bill & Cavemans『雨たらたら』は、7月の雨にまつわる想いを歌ってます。
長渕剛の『いつかの少年』によると、鹿児島で7月に降る雨は「叩きつける」ような雨であるらしい。
西脇唯『7月の雨なら』は「ならば」と仮定形です。この歌の主人公のいう7月の雨とはどんな雨なんでしょう? 小雨? 篠突く雨? にわか雨? 横なぐりの雨? 長雨? それとも雷雨かな? 聞いてみてそれぞれが感じ取ってみてください。
Dreams Come Trueの『7月7日、晴れ』の「晴れ」は夕立の後の晴れた夜空のことです。
斉藤由貴『お引越し・忘れもの』の7月7日も、デート日和でいい天気。
THE CRANE FLY『七夕』はまんま。はるか彼方に『星空に両手を』『二人の星を探そうよ』が、私には見えます。
RAG FAIR『降りそうな幾億の星の夜』は「七夕」の言葉こそ出てきませんが7月の夜空に映す恋心といった塩梅で、『夜は千の目を持つ(The night has a thausand eyes)』とか『銀河のロマンス』『星空のロマンス』などと共通するテーマですね。
ナイトメアの『M-aria』(マリア)には7月7日という言葉が出てきますが主役は星ではなく月です。月ならマリアではなく、ルナやディアナ(ダイアナ)のほうが話としては筋が通ります。
LINDBERG『水着とBeachとBoys』、EXILE『SUMMER TIME LOVE』は梅雨明け直後の恋の予感を、
Le Coupleの『7月の感傷』は7月の夏祭り、
島津悦子の『深川情話』は浅草寺(せんそうじ)7月10日の『四万六千日』に行われる『ほおずき市』、
アフロマニアの『カチャーシー』、夏川りみ『エイサーの夜』は沖縄の盆踊りエイサー(旧暦7月15日で新暦では8月)を、
Plastic Treeの『まひるの月』は7月に対する嫌悪感、
そして川嶋あいの『飛べない鳥』は、その逆で、7月の風・熱い日差しに明日の飛翔を誓う熱い思いを、
それぞれ歌っています。
SPEEDの『my graduation』では7月に恋が始まり、
KANの『恋する気持ち』は7月に別れます。
Theresia『この声が聴こえますか?』では7月に恋に落ち、9月には別れてます。
大江千里『ぼくらの階段』、orange pekoe『七月の太陽』、SPARTA LOCALS『トーキョウバレリーナ』は7月現在における恋の進展、気持ちの推移・変化を、
爆風スランプ『月光』は7月のホテルでの情事を、歌ってます。
もし10月に式場を予約したいなら、7月の恋はギリギリでしょう。
逢ったとたんに一目ぼれして、即プロポーズ、
でも、くれぐれも10月に成田離婚しないように願います。