細うで繁盛記

1970年初めに日本テレビ系列で放送されたドラマ「細うで繁盛記」のモデルとなった伊豆・熱川の温泉旅館「大東館」が経営破たんした。負債総額は約45億円。景気低迷の影響で宿泊客が減少、借入金負担も重く、資金繰りに行き詰まった。
帝国データバンクによると、大東館は2009年6月17日に東京地方裁判所に民事再生法の適用を申請し、同日付で受理された。すでに「大東館」のスポンサーには、湯ヶ島温泉の眠雲亭落合(旧落合楼)などを運営するパシフィックアイランディアンリゾートが選定されている。
大東館は1940年の開業。68年には別館の「熱川ロイヤルホテル」がオープン。新珠三千代さん主演のTVドラマ「細うで繁盛記」のモデルとなり、その知名度の上昇とともに84年には約14億3400万円の年商を上げた。

http://www.j-cast.com/2009/06/22043745.html

花登筺ドラマ、特に主人公が女性のドラマは、ファンもほとんどが女性だったんじゃないでしょうかね。
清廉な主人公、幸福境涯から一転逆境へ、我慢、努力、いびり役、和解、本当の悪役、白馬の騎士役・・・
巧みに作られてますがその骨法は少女小説のオトナ版だったような気がします。

私は『細うで繁盛記』『おからの華』は何回か見たかもしれないけど、ほとんど記憶にありません。
『番頭はんと丁稚どん』『どてらい男(やつ)』『あかんたれ』はまったく見ていない。
上下関係が厳しく、封建的で保守的な、老舗や大店の従業員の世界。軍隊の世界に通じるものがあります。
古株=古参兵は限りなく尊大に、新入り=二等兵はどこまでも卑小。花登はそういう世界の嫌らしさを、あたかも復讐でもするかのように、これでもかと書き込むのですが、
あたしゃそういうドラマも、登場人物も、まったく好きになれなかった。
そもそも感情移入できないっていいますかね、、、

私がよく見てた国産ドラマは、
『素浪人月影兵庫』『太閤記』『青春とはなんだ』『ご先祖様バンザイ』『おはなはん』『これが青春だ』『泣いてたまるか』『お嫁さん』『コメットさん』『源義経』『竜馬がゆく』『青空に叫ぼう』『あしたこそ』『肝っ玉かあさん』『オレと彼女』『キイハンター』『天と地と』『プレイガール』『わが歌声の高ければ』『時間ですよ』『おくさまは18歳』『おさな妻』『だいこんの花』『おれは男だ!』『つくし誰の子』『男は度胸』『気になる嫁さん』『花は花よめ』『天下御免』『天下堂々』『パパと呼ばないで』『雑居時代』『水もれ甲介』『てんつくてん』『前略おふくろ様』・・・

『前略おふくろ様』なんかは花登筺ドラマに多少近いものがあるかもしれません。
小松政夫が先輩風を吹かすいびり役でしたっけね。
あゝ、フランキー堺が主演の連続ドラマで、テーマ曲が♪ラーメンタンメンチャーシューメン、とかいうのがあって、それも好きでした。
タイトルが記憶になくて、さっき調べたら『王さん東遊記』というらしい。
しかも田波靖男原作ながら脚本は花登筺!
ということは私の好きな花登筺ドラマはこれってことになりますか。

ある女性が結婚前の昭和20年代に、世に出る前の花登筺と短歌サークルで同人同士だったと言っておりました。
そのとき求婚されたが断わったと。
まぁ一緒になっても、いずれ離婚してたでしょうね。
ただそういうことになってたら、あたしゃこの世に存在していない可能性が高い。
その女性とは私の母なんですがね。
いやホントの話。

 

長谷部安春死去

 長谷部安春氏(はせべ・やすはる=映画監督)14日午後5時7分、肺炎のため川崎市宮前区の病院で死去、77歳。東京都出身。
(中略)
 映画やテレビの刑事、アクション物などで活躍、「あぶない刑事」「相棒」などを手掛けた。

http://headlines.yahoo.co.jp/hl?a=20090620-00000054-jij-soci

私はテレビの『大都会』『探偵物語』『西部警察』など、現実の警察の有り様とは全く異なる刑事モノの路線にはなじめませんでしたが、考えてみるとそれらは私の好きだった長谷部さんの映画(野良猫ロック・シリーズや『俺にさわると危ないぜ』)の延長上に展開されたものだったんですね。

60年代初期のカバーポップスをやってる人たちを見つけました。
Goggle-A(ゴーグルエース)というバンドで『ビックリ ギョーテン ウチョーテン』というアルバムをネット配信/ダウンロード販売しています。

なかなかいい選曲です。
サーフエレキバンドの編成という制約があるにせよ、ほぼ元のカバー盤のアレンジを踏襲しています。
ただボーカルはやはり現代的ですね。
これは無理もない。江戸時代の人がもし現代の時代劇を見たらぜんぜん違うと感じるようなものでしょう。

公式サイトを見たら、
アリゲーター・ブーガルー、GO!GO!レンタカー、東京レジャー娘、さらばシベリア鉄道といった楽曲も演ってて、嗜好は私とぴったり重なってます。

いまから30年以上も前、私もバンド結成を考えたことがありました。ゴーグルエースと同じような選曲のバンドですが、違うのはハイパーリアルなコピーをテーマにするという点でした。
伝記映画で役者が本人に出来るだけ似せようとする、そういう方法論と演出で、あの時代の音楽を再現しようというものです。似せるための特殊メイクや衣装が必要ですし、歌唱や演奏もモノマネ以上の激似レベルでなければいけません。
けっきょく、人材が集まらず、この話はポシャりました。

ここ数年、その洋楽版を考えてます。50年代・60年代・70年代初期のポップソングの変遷をトータルで見せるライブショーです。
もしやるとしたら大金が必要でしょう。