たばこの(歌には)害(はないこと)について

 「世界禁煙デー」の31日から6月6日までの「禁煙週間」に合わせ、県内のたばこ販売協同組合は30日、商店街や公園などで清掃活動を実施した。期間中、県と県内のたばこ関連団体などは、イベントを通して喫煙による健康への影響や喫煙者のマナーを啓発していく。 http://www.chunichi.co.jp/article/fukui/20090531/CK2009053102000006.html

 31日午前1時15分ごろ、大阪府豊中市庄内幸町4の上田病院(鉄筋6階建て、94床)3階の病室から出火。ベッドの一部などを焼き、看護師がすぐに消し止めたが、この病室に入院していた男性(75)が死亡した。
(中略)
病院は全面禁煙だが、付近にたばこの吸い殻とライターが落ちていた。男性は末期の肺がんと認知症を患っており、歩行も困難。

http://mainichi.jp/life/today/news/20090531k0000e040011000c.html

(右)1967年12月、A&Mレコードからリリースされたウェス・モンゴメリー(Wes Montgomery)のアルバム『ア・デイ・イン・ザ・ライフ(A Day In The Life)』SP-3001の有名なジャケット写真。
タバコ好きでもこれが魅力的な光景とは思えないのに、どういうわけかアートになってます。
撮ったのは世界的に著名な写真家ピート・ターナー(Pete Turner)でした。
未来の人はこれを見て「何だこれは?」と思うかもしれません。
昔の人はタバコというのに火をつけてその煙を吸い込んでいたらしい、ばかだねぇ・・・
そう考えるでしょうか?
中には興味を持ってタバコを“再現”しようとする人もいるかもしれません。
彼らがその煙をどう感じたか、聞いてみたい気がします。

 
 

こういう時代ですから今はタバコの出てくるレコードジャケットはインディーズ系じゃないと出しにくいかもしれません。
過去のLPジャケットをちょっと調べてみましたが、思ったより見つからないですね。

090602_01(左)ナット・キング・コール(Nat”king”Cole)『ジャスト・ワン・オブ・ゾーズ・シングス(Just One Of Those Thing)』
1957年キャピトル Capitol W-903
閉店後のナイトクラブでしょうか。
タバコをくゆらせ、グラスをふと見つめるご本人。赤と黒の幻想的色彩がシックですね。
ビリー・メイ指揮のビッグバンドとの共演で、素晴らしいピアノプレイ、ボーカルを聴かせてくれます。
現在このアルバムは異なるジャケットでも発売されてるようです。
表題曲は1935年のコール・ポーター作で、ミュージカル『ジュビリー』の挿入歌。
シナトラ、エラ、ペギー・リー、ドリス・デイ、メル・トーメ、バド・パウエル、スタン・ゲッツ、デイブ・ブルーベック、タル・ファーロウなども録音している名バラードです。

 

090602_02(右)ジェシ・デイヴィス(Jesse Davis)『ジェシ・デイヴィスの世界(Jesse Davis)』
1970年アトランティック  Atco 33346
1944年オクラホマ生まれ。両親ともにネイティブ・アメリカン。
ミドルネームEdwinからエドと呼ばれていたようです。ギタリスト、ボーカリストとして多くのセッションで活躍し、自身もブルース、ゴスペル、カントリーをルーツとするスワンプ・ロックのアルバムを残しています。
アルバム『Keep Me Comin’』のジャケに登場するご本人は見た目“知性あふれるインディアン”という雰囲気です。1988年、43歳の若さで亡くなったというあたりが、いかにも60から70年代にかけて活躍したミュージシャンらしいですね。
この初ソロ・アルバムでは、恩人であるエリック・クラプトンのほか、ジョン・サイモン、グラム・パーソンズ、レオン・ラッセル、ベン・シドランらをゲストに迎え、超豪華セッションが展開されております。
ジャケットのイラストを描いたのはコマンチ族出身の父親だそうですよ。まさにタバコの“原点”の図じゃないですか。

 

090602_03(左)ボブ・シーガー(Bob Seger)『Smokin’ O.P.’s』
1972年 Palladium 1006(1978年キャピトルがリイシュー)
洋モク「ラッキー・ストライク」をパロった、いかにも当時らしいジャケット(デザインThomas Weschler)は、シーガーとシガーをかけたシャレですでかね。
まだ人気がイマイチのころのアルバムで、自作曲は少なくボ・ディドリーやチャック・ベリーのカバーが目立ってます。
シーガーというと私なぞはピート・シーガーのほうが親しみがあるわけですが、そっちのシーガーはSeegerと、「e」がひとつ多い綴りになってます。

 

090602_04(右)ハリー・ニルソン(Harry Nilsson)『夜のシュミルソン(A Little Touch Of Schmilsson In The Night)』
1973年 RCA
ハリー・ニルソンとはすなわち『うわさの男』のニルソンです(研ナオコぢゃありまセン)。
すでに故人です。
ソングライターとしても歌手としても高い評価を受けた人でしたね。
このアルバムはフル・オーケストラをバックに「メイキン・フーピー」「虹の彼方に」「メイク・ビリーヴ」「時のたつまま(As Time Goes by)」といったいわゆるスタンダードナンバーを歌ってるもので、60年代後半に特に映画で顕著だった20年代・30年代リバイバルの風潮に影響されてる観があります。
かといってヴァン・ダイク・パークスのようにひねってるわけじゃないですが。
写真撮影のクレジットはTom Hanley Of Bloomsburyとなっています。

 

090602_05(左)リッキー・リー・ジョーンズ(Rickie Lee Jones)『浪漫(Rickie Lee Jones)』
1979年ワーナー・ブラザーズ 3296
デビューアルバムでMike Salisburyデザイン、Norman Seeff撮影のジャケットは、ボニー&クライドのボニー・パーカーのようなイメージで、彼女の生い立ちや経歴をそのまま出している感じです。少なくとも売り出すに当たってそういう部分を隠さない戦略だったのでしょう。
日本語タイトル『浪漫』が適切だったかは分りませんが、メロディはどれも素晴らしく、豊かな才能が感じられます。
ドクター・ジョンがキーボードで、ランディ・ニューマンがシンセで参加しておりますね。

 

090602_06(右)ヴァン・モリソン(Van Morrison)『ウェイヴレングス(Wavelength)』
1978年ワーナー・ブラザーズ K56526(英盤)
1945年、イギリス領の北アイルランドに生れたヴァン・モリソン。
『グロリア』のヒットで知られるゼムの人でしたけど、1966年以降はソロシンガー、ミュージシャン、プロデューサーとして大活躍、今じゃすっかり大物です。
少なくともこのアルバムからはあまりアイリッシュ気質は感じられず、ジャケットのジェームス・ディーン然とした写真のイメージとも違って、むしろ世界中の誰しもが好むような、心地よい70年代ロックの典型的なサウンドが展開されてます。
7曲目「SANTA FE」はジャッキー・デ・シャノンとの共作曲。
ジャケットデザインはBrad Kanawyer、アートディレクション担当はJohn Cabalka、写真撮影はこれまたNorman Seeff。
ちなみにドアーズのジム・モリソンは1943年アメリカのフロリダ州生まれです(モリソンつながり? 呵々)

 

090602_07(左)バッド・カンパニー(Bad Company)『デンジャラス・エイジ(Dangerous Age)』
1988年アトランティック Atco
ブライアン・ハウをボーカルに迎えた第二期のバッド・カンパニーはサウンドががらりと変わって別グループのようでしたね。バッド・カンパニーというだけあって、メンバー同士も最初から仲悪かったし(笑)
デザインAnthony Ranieri、コンセプトRich Totoian、アートディレクションBob Defrin。
幼児がタバコを吸ってる写真は今ではありえないでしょう。
私はちびっこギャングのような子供が葉巻をくわえている顔のアップをジャケットにしたLPを見た記憶があるんですが、誰のだったか思い出せず、今現在も悶々としちゃっております。
たしかそういうのあったんですけどねぇ。
3曲目に「ノー・スモーク・ウィズアウト・ア・ファイヤー(No Smoke Without a Fire)」という曲があります。
これは火のないところに煙は立たずという意味ではなく、火を得ようとすればどうしてもいやな煙も発生することから「何事も好いことばかりじゃないよな」といってるわけで、要するに状況を合理化し納得するための慣用句ですね。

 

090602_08(右)ジョニー・ウィンター(Johnny Winter)『ギター・スリンガー(Guitar slinger)』
1984年アリゲーター
有名な白人ブルースマン。うちにはCBS時代にリリースされた日本盤シングルが何枚かあるだけで、このアルバムは持っていません。
デザインChris Garland, Xeno、写真Paul Natkin/Reserve,Inc.

 

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