ミサイルの行方

 北朝鮮がまた「人工衛星を搭載したロケット」を打ち上げるということで、時流に迎合する山之内流選曲士(免許未皆伝)を僭称する私としては、不謹慎との謗りを甘受しつつも、この際「ミサイル・ソング」と「探知ソング」をリストアップしておかないわけにはいきません。
 んでもって、私のミサイル・ソングNo.1はズバリこれ!
CBS(米コロムビア)が放ったフェビアン型アイドル・ロッカビリアン クラッシュ・クラドック(William “Crash” Craddock, 60年代以降はBilly “Crash” Craddockの名乗り)の初期の代表曲『ミサイル娘』(Boom Boom Baby)です。
 この人はノースカロライナ州グリーンズボロ出身で、15歳の時にフォー・レベルズというカルテットを結成しローカルスターとなり、CBSの目に留まってメジャーデビューを果したという経歴。『ミサイル娘』はオーストラリアでもヒットし、豪州ロックの起爆剤となったそうですよ。
 下はCBSからリリースされた彼のファースト・アルバム。
 多くのロカビリー歌手がそうであったように彼もまた60年代以降、カントリー&ウェスタンのフィールドに戻っていきました。

 

Billy “Crash” Craddock – Boom Boom Baby

The Jailhouse Rockers – Boom Boom Baby

 ミサイル・ソング、まだまだあります。
 骨太のロックを歌わせたらこの人の右に出る者はいません。
 “男”中島文明、1992年のファースト・ソロ・アルバム『Girl Like You』のトップを飾ったのが『恋のミサイル持つ男』。
 英語バージョンの『FIGHT』のほか、名バラード『レノンが死んだ日』もこのアルバムでした。
 これの後になりますが『泥の川』、『“東口”ゴスペル』など、自身の来し方に由来する作品はやっぱりいいんですよね。
 ちなみに私は中島文明にラーメンを奢ってもらったことがあります。その節はごっそさんデシタ!

090403_04 ミサイルソング、これはどうでしょう。
 1986年リリース、ジグ・ジグ・スパトニック(SIGUE SIGUE SPUTNIK)のファーストアルバム『FLAUNT IT』(日本タイトル「ラヴ・ミサイル」)の冒頭1曲目『ラヴ・ミサイルF1―11』。
パンクとテクノを合体させたグラムロック風の格好をした人たち(!)
 エルヴィス・プレスリーへのトリビュート・アルバム『BLAK ELVIS(ブラック・エルヴィス)』も出してまして、あたしゃそっちのほうが気になってます。

 

 下は楽曲『恋のミサイル』を含むYOUTH26のアルバム『Youth 26』(2003年)。
 リリースしたソニーミュージックのサイトの解説では、

あのオナニーマシーンのイノマーが全面プロデユース。イノマー一押し!
福島の5人組日本語パンクバンドです。オナニーマシーンのボーカル・ベースでありストリートロックファイルの編集長であるイノマー氏のプロデュースするレーベル、GOLDEN BALL第一弾。超ポップ&キャッチーなメロディー、胸にじんと来る切ない歌詞、キッズのハートをがっちり掴むアーティストです。

http://www.sonymusic.co.jp/Music/Arch/SR/Youth26/SRCL-5563/

だそうです。
オナニーマシーンについちゃあたしゃ詳しくはないんだけど(笑)
なんとなく楽しそうな人たちのようですね。

  さて、もう一曲。
 ニコ動(ニコニコ動画)にうPされた初音ミクもののアカペラ作品『 ICBM 恋のミサイル』。
 ♪とても、すゥ~キですぅ♪…が萌え萌えムードをいやが上にも高めちゃってます。
 例によっていくつかのバージョンがあるようですね。

 ミサイルも恋愛ミサイルなら大いに結構。かくいう私のミサイルも発射寸前…ってシモネタかよッ
 エー、 ということで、
 「探知ソング」なんてあるのかいと、そうお思いでしょう。
 むかし運動会の借り物競走で必ずかかっていた井上陽水『夢の中へ』は、何かを探してる人(もしかしてヤバいもの?)への問いかけから始まりますが、
 女性を ♪さがし、さがしもとめテェ~♪ という歌なら、
  ザ・コースターズの『あの娘を探して』(Searchin’)ザ・ホリーズがカバー
  デル・シャノンの『太陽を探せ』(Keep Searchin’)
 リル物を引きずっている感じの
  佐々木新一『あの娘たずねて』
 とか……、え? 古すぎる?
 じゃ、こんなのはどうでしょう?
 所ジョージの『探知機おけさ』(1981年10月発売)。名作『まったくやる気がございません』のB面曲。
 彼女がどこの銭湯に行くか知るためオケに探知機を仕掛けて、あとを尾(つ)いていきたい、という内容で、ストーカー被害とかほとんど認知されてない頃ならではの楽曲でした。
 3コーラス目にはまたちょっと別の、いささか問題のある詞があり、今ではオンエアはむずかしいでしょう。

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懐メロ連発

ハウス食品『メガシャキ』CFで『ラ・バンバ』の、
資生堂『INTEGRATE』CFで『「ザ・ヒットパレード」のテーマ』の、
キリンビバレッジ『午後の紅茶』CF( 「微糖誕生」篇)で『バーバラ・アン』の、
替え歌がそれぞれ使われております。
ただ、『午後の紅茶』サイトのCM情報では、
『曲名:Barbara Ann(アレンジ)
アーティスト名:The Beach Boys』
と書いてあり、
あるいは、例のパーティーサウンドのテイクをいじって、♪バーバーバーのコーラス部分を、♪微ー微ー微ーに差し替えたか、オーバーダビングしたか、
私はまるまる新録だと思いますけど。