2008/7/8 火曜日

ミョーな間のCM

カテゴリー: broadside ballad — eiji @ 6:13:01

歯鎮痛薬の95%シェア…丹平製薬「新今治水」
薬ものがたり
 冷たいものを食べたときなどに急に痛み始める歯。すぐに歯科を受診できればよいが、出張先などで無理な場合、一時的な痛み止め薬として長年愛用されてきた。一般用医薬品の歯鎮痛薬では約95%のシェアを誇る。
http://www.zakzak.co.jp/top/2008_07/t2008070738_all.html

この薬のお世話になったことはないのですが、三十数年前、『プレイガール』出演者の誰かだったか、ややケバい感じの女性が真顔で「歯痛にはシン、今治水」とミョーな間(ま)で繰り返すCMがひどく印象に残ってます。

 

トンデモ本の世界

カテゴリー: broadside ballad — eiji @ 3:18:54

やじうまWatch【2008/06/19】
■ 毎日新聞の運営する英語サイトで日本を誤解させる怪しい記事が
 日本人は英語の読み書きが苦手な人ばかりだ。インターネットで情報の国境が無くなっても、海外で日本がどう紹介されているのか、自動翻訳でもないとよくわからない。さて、コンビニなどで買える実話誌と呼ばれる雑誌。米国などでもタブロイド紙に載るような、真偽不明の怪しげな内容の、でも読めばおもしろい記事が満載の雑誌だ。これを、毎日新聞のWebサイト「WaiWai」で英訳して載せていたのが、一部のネットユーザーのあいだで問題視されているところだ。
http://internet.watch.impress.co.jp/static/yajiuma/2008/06/19/

毎日新聞がネット書き込みに「法的措置」 騒動拡大、2ちゃんねるで「祭り」
2008/6/30
毎日新聞をめぐり、巨大掲示板「2ちゃんねる」などネット上で「大騒動」が起きている。同社の英語版ニュースサイトが少なくとも5年間に渡って「変態ニュース」を配信し続けていたことが発端だが、毎日新聞がこの問題にからんで「誹謗中傷の書き込みには法的措置を取る方針だ」と発表し、さらに騒動が拡大している。
http://www.j-cast.com/2008/06/30022715.html

6月なかばから公然と問題視されるようになった毎日新聞英語サイトの“変態記事”ですが、これらがまとめられて出版されてることが分かり、またまたネットが騒然としております。
しかもよっぽど売れたものか続編まで出ています。発行元は講談社インターナショナル。
きっとすぐ絶版になるでしょうから、興味のある向きは即刻発注しといたほうがいいでしょう。

Tabloid TokyoTabloid Tokyo
101 Tales of Sex, Crime and the Bizarre from Japan’s Wild Weeklies
Geoff Botting, Ryann Connell
Michael Hoffman, Mark Schreiber
Illustrations by Hirosuke “Amore” Ueno
ISBN:978-4-7700-2892-1 / 4-7700-2892-X
Publish: Oct, 2005
Price:$12.95

http://www.kodansha-intl.com/

Tabloid Tokyo 2Tabloid Tokyo 2
101 “All-New” Tales of Sex, Crime, and the Bizarre from Japan’s Wild Weeklies
Mark Schreiber, Geoff Botting,
Ryann Connell, Michael Hoffman,
Masuo Kamiyama
ISBN:978-4-7700-3060-3 / 4-7700-3060-6
Publish: Sep, 2007
Price:$12.95

http://www.kodansha-intl.com/

追加記事

ジャパンタイムズが自らのサイトで、日本人の性的な行動を強調する週刊誌記事などを海外などに多数紹介していたことが分かった。毎日新聞英語版サイトのような改変の指摘はないものの、ネット上では「海外に誤解を与えかねない」と批判が出始めている。
(中略)
ちなみに、サイトの米国人記者は、毎日の紙媒体(当時)「WaiWai」で記事を書いた後、ジャパンタイムズに移籍していた。処分を受けた毎日のライアン・コネル記者とは、「Tabloid Tokyo」の共著者に名を連ねている。
http://www.j-cast.com/2008/07/31024368.html

(2008年7月31日)

2008/7/1 火曜日

東京キカンボ娘

カテゴリー: broadside ballad — eiji @ 13:34:11

シングル「東京キカンボ娘」木の実ナナ 
(左)『東京キカンボ娘』 作詞・作曲:菊村紀彦、歌:木の実ナナ。発売:1962年8月、キングレコード。

週刊文春連載の『阿川佐和子のこの人に会いたい』は、阿川と著名人の対談企画なのですが、6月26日号(連載第734回)のゲストは女優 木の実ナナでした(写真下)。
その中で、めったにないデビュー曲についての発言がありましたので、以下に謹んで一部引用させていただきます。

週刊文春2006年6月26日号

木の実 まあそんな感じ。でも、風紀委員だったし、不良からも一目置かれてたし、担任の先生にも校長先生にも信用されてました。それで、オーディションを受ける友だちのことを先生に相談したら、「お前がついていくんだったら許す」って(笑)。
阿川 そうしたら自分が受かっちゃったの?
木の実 そう。楽屋で変なおじさんに「あなたもちょっと歌ってごらん」って言われて、コニー・フランシスの『カラーに口紅』を歌ったら、私だけ受かって友達は入らなかった。変なおじさん、実は渡辺プロの制作部長でした(笑)。そのあとすぐ「木の実ナナ」という芸名と、『東京キカンポ娘』っていうデビュー曲争奪のオーディションに合格して「木の実ナナ」になった、というわけ。それに、日本テレビの『ホイホイ・ミュージック・スクール』の司会もすぐ決まったんですよ。
阿川 おー、トントン拍子。
木の実 でもデピュー曲、こんなんですよ。(低い声で)♪しっろいスポオツカーで、ハンサムポーイ、キッカンポキッカンポキッカンポッ! って(笑)。
阿川 アッハッハッハッハ。そんなドスのきいた声で歌ったんですか?
木の実 笑い事じゃないですよ。十六歳の女の子にこんなデビュー曲ないでしょう。それも、なぜか手錠持って歌うんです。
阿川 なんだそれ~(笑)。
木の実 でも吉行淳之介先生がそれを見て、「おかしなのが出てきたから一発でファンになったよ」って好いてくださった。何回か対談させていただいて、一緒にお食事したり飲んだりして、惚れちゃって惚れちゃって。エヘヘ。
阿川 吉行さん、惚れるわよねえ~。私、父の友達じゃなかったらちょっとおつき合いしてみたかったわあ。
木の実 アハハハ。とにかく、そのデピュー曲も含めて、まったくヒット曲が出なかった。でも、番組があったから、そこで世界中の歌を歌って踊ってたのね。その時ジャニー(喜多川)さんに「ナナが男だったらなあ、ジャニーズは五人になってた」って言われた。
<週刊文春2008年6月26日号『阿川佐和子のこの人に会いたい 第734回 女優 木の実ナナ』 141~142ページより引用>

木の実ナナ(写真撮影時15歳)
手錠を持って歌った、というのは初めて知りました。
手錠~警察という連想だけでなく、趣向を凝らした、練りに練った企画だったという点でも、のちのピンク・レディー『ペッパー警部』の、あの歴史的プロジェクトを彷彿とさせるものがあります。ただ、ご本人も認めてるようにこちらはヒットはしませんでした。
原因はおそらく、ニューリズム「キカンボ」のノリの悪さでしょう。文章ではちょっと言い表しにくいのですが、河内音頭の太鼓のリズムのような感じです。しかもかなりひょうきんな雰囲気。野心作というか実験作というかコミックソングというか、少なくとも「諾かん坊」の扱いにくいムードはよく伝わってまいります。
そして、シングル盤のジャケット(歌詞カード)に、ステップを示す足型も振付の挿絵も載っていないことから、このニューリズムがイコール「ニューダンス」、ではなかったのだろうと察せられるのです。
作者の意図は那辺にあったのか――ジャケット表4に作者本人の講釈が載っておりますので、こちらはこれまでアクセス不能だった歴史的資料として、あえてここに無断転載させていただきます。

キカンボ・リズムの誕生
            菊 村 紀 彦
 キューバは、砂糖でなく、新しいリズムをニッポンに輸入しました。マンボと呼ばれるそのリズムには、革命的な響きがありました。それまで、メロディーが、ボブ・ホープの鼻のようにそりかえっていたニッポンに、リズムのここちよさと、おどる楽しみを教えてくれたのです。このあと、チャチャチャ・ロカンボ・ロックンロール、その後ロカビリー・ドドンパ・スクスク・ツイストなどが、いろんな国からつぎつぎに上陸してきました。
 でも、ニッポンにだって立派なリズムがあります。わたしは子供の頃、八木節を聞いて、あのはちきれそうなリズムに昂奮しました。また、カッポレを聞き、あのコミックなリズムが、わたしのメランコリーを吹きとばしてくれました。
 まだあります。ニッポン中どこへ行っても聞くことが出来ますのは祭り太鼓です。重厚なのは皮の部分、軽快なのはヘリを叩く音です。これこそニッポンのリズムではないでしょうか。
 そこで、八木節の明るき、カッポレのコミック、祭り太鼓の強いビートをミックスじて創りましたのがキカンボです。MAMBO・ROCAMBOというように、終りのほうがMBOになる場合が多いので、シャレて、QUICAMBO(キカンボ)としました。
 タイトルの意味は、反抗期にある少年少女のキカンボゥ族のキカンボです。でも、いまのティーン・エイジャーの歌は、あちら製が多く、ヒットパレードのなかには、ボーイハントしたり、キスしたり、イカしたり、イカされたりする内容が歌われておりますので、わたしはレジスタンスをして、ボーイハントどころか、男性なんか、ゴキブリほどの関心も持たない女性、また、女性のバストやヒップを見るくらいなら小便小僧のほうがはるかに芸術だという男性を画きたかったのです。
 いっぽう、歌いかたにもレジスタンスを感じました。いまのポピュラー・ソングは、フアッション・ショウのように首飾り、フランス香水をただよわせるような型か、セクシイを売りものにして、しゃがれ声やためいきで官能に訴える型か、さもなければ、セーラー服に赤いリボンをなびかせる型が多いようです。
 むろん、それぞれに魅力がありますが、キカンボは、キノミキノママで歌えるリズムとメロディーです。
 ながい間、そういうタイプのひとを探しておりましたところ、舞踊家の竹部董さんの推薦で、ジャズ喫茶から発見しました。声といい、パンチといい、印象がぴったりでした。そこで『木の実ナナ』と名づけ、わたしのオリジナル『東京キカンボ娘』を歌ってもらうことになりました。
 15才、1メートル60センチの木の実ナナは、トランペットの名手をパパに持つ明るい少女です。娘が歌手になるといえば、たいてい、ママは賛成で、パパが反対するケースが多いのですが、彼女の場合もそうでした。でも、渡辺プロダクションのコンテストに第一位ということになれば、パパだって許さないわけにはゆきません。ただし、高校を卒業することが条件だそうです。
 木の実ナナの歌は、パンチがきいて、しかも低音魅惑の声を持っています。ロカビリーやツイストだけでなく、シャンソンでも、民謡でもこなせるひとです。竹部玲子バレー研究所に学ぴ、キカンボの振りつけを創った、竹部董氏にみっちりしこまれ、新しいタイプの歌手として、きっと人気が高まることでしょう。
 どうか、和製などとおっしゃらないでキカンボを、また、木の実ナナを可愛いがって下さい。もしも、ごいっしょに歌い、おどっていただくことが出来ましたなら、キカンボとキカンボ娘は、どんなに喜ぶことでしょう。
 片面の「かわいいキューピー」は現代のハイティーンのリズムであるロックを取り入れた軽快な曲です。木の実ナナの歌の恩師である森岡賢一郎が彼女のために書き下した新曲です。

B面の『かわいいキューピー』は池すすむ作詞、森岡賢一郎作編曲の“和製オールディーズ”。
むかしスタッフの要望でこの曲をヴィーナスというグループのラジオ番組で流したことがありました。ヴィーナスのリーダーの感想は「なんか童謡みたいだね」というもので、ヴィーナスがオールディーズで当てる前にやってた音楽からすると、確かにとてつもなく純朴で単純な楽曲、と云えるものでした。

主婦と生活社刊「下町のショーガール ― ナナの愛と喝采の日々」(1986年)1992年4月17日~6月26日、NHKの『金曜ドラマ』枠(毎週金曜20:15~20:45)で、木の実ナナが書いた『下町のショーガール ― ナナの愛と喝采の日々』(写真右=主婦と生活社・1986〔昭和61〕年12月初版)の前半を原作とした彼女の自伝ドラマ『六畳一間一家六人』(全11回)が放送されました。
ドラマは、昭和37年5月、木の実ナナの名でレコードデビューが決ったところで終わっています。つまり『東京キカンボ娘』をこれから吹込みしようという、その直前までです。
できれば今後続編を、それも芸能史に残る名舞台となった『ショーガール』シリーズの裏話あたりまでをぜひドラマ化していただきたいと思います。

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