日本の調査捕鯨船が米国の反捕鯨団体「シー・シェパード(SS)」から過激な抗議活動を受けた問題で、G20対話(気候変動、クリーンエネルギー及び持続可能な開発に関する閣僚級対話)出席のため来日しているオーストラリアのファーガソン資源・エネルギー・観光相は15日、千葉市内の会場で鴨下環境相と会談し、「起訴も辞さない考えで、どのような行為がなされたのか政府として調査している」と述べた。
http://www.yomiuri.co.jp/national/news/20080315-OYT1T00583.htm
欧米人が捕鯨に反対するのは、
旧約聖書ヨナ書や新約聖書マタイ伝に、
ヨナJonahが神の遣わした巨きな魚(ダーグ・ガードール。欽定訳ではクジラ)に呑み込まれ、三日三晩過ごすうち不信心を反省して吐き出される、
という話があり、それをキリスト復活の予型として理解しているから、
なんてことをよく耳にします。
しかもそのエピソードはギリシア・ローマのパライモーン神話に起源があって、そこでは巨大な魚(クジラ?)でなくてイルカだったそうです。
イルカに乗った少年といやァ、すぐ『島の女』か『城みちる』かってことにもなりますが、
3月15日深夜、テレビで『タイムトラベラー きのうから来た恋人』Blast from the Pastという映画をやってまして、冒頭いきなりペリー・コモ盤の『Ac-Cent-Tchu-Ate the Positive(アクセンチュエイト・ザ・ポシティヴ)』がガツンとかかったんで、クジラに呑み込まれたヨナの話を思い出した次第。
『Ac-Cent-Tchu-Ate the Positive』は『Hooray for Hollywood』『I’m an Old Cowhand(俺は老いぼれカウボーイ)』と同じくらい好きな歌です。楽天的なヤンキー気質をまんま表現したような歌で、歌詞にヨナのことが出てきます。
典型的な白人好みのスイングでありながら、
Jonah in the whale, Noah in the ark(クジラの中のヨナ、方舟の中のノア)
のくだりでは、当時の黒人ゴスペルのムードが瞬間的に感じられたりします。
歌自体は時節柄、日米戦争に勝ち抜こうぜというメッセージだったんですけどね。
ちなみにヨナは物事を台無しにする不吉な人物の代名詞ともなっておりますが、『かもめのジョナサン』で有名な男性名ジョナサンJonathanはこのヨナ(英語読みではジョゥナと発音)とは語源的に関係はありません。
さて、この『Ac-Cent-Tchu-Ate the Positive』、今でもアメリカ人に好まれているエバーグリーンというか懐メロというかスタンダードナンバーでして、映画やテレビでよく使われてます。
『ブリンクス』The Brink’s Jobではビング・クロスビー、アンドリュー・スシスターズ盤が、
『L.A.コンフィデンシャル』L.A. Confidentialでは、作詞者ジョニー・マーサーが歌った盤が使用され、
『真夜中のサヴァナ』Midnight In The Garden Of Goodand Evilでは監督であるクリント・イーストウッド自身が歌ってます。
レコード化してる歌手・演奏家も多い。
以下羅列しますと、
Bing Crosby with The Andrews Sisters
Artie Shaw Orchestra
Perry Como
Alex Riel
Al Jarreau
Belmonts
Bill Black Combo
Charlie Spivak
Clint Eastwood
Connie Evingson
David Gurland
Dick Haymes
Dr. John
Duke Ellington
Ella Fitzgerald
Ella Mae Morse
Gary Johns
Jane Russell
Jay Leonhart
Jennifer Heaney
Jive Aces
Johnny Green
Jon Rauhouse
Maureen Mcgovern
Maxine Sullivan
Monica Mancini
Nancy Lamott
New Stanton Band
NRBQ
Oscar Peterson
Rhodes Spedale
Rosenshontz
Sam Cooke
Sam Harris
Susannah Mccorkle
Sylvia Syms
Thomas Quasthoff
Tom Gaebel
Vikki Carr
Willie Nelson
ベルモンツやビル・ブラックス・コンボは「やっちまったなー」という出来。
エラおばさんとサム・クック盤はさすがにいいですねー。
ロックにはならない楽曲ですけど、ドクター・ジョンがガンボッってます、もといガンバッてます。
YouTube で、『Ac-Cent-Tchu-Ate the Positive』をチェックしてみましょう。
Perry Como – Ac-Cent-Tchu-Ate The Positive(1958)
Bing Crosby and The Andrews Sisters – Ac-Cent-Tchu-Ate the Positive
The Singing Detective – Ac-Cent-Tchu-Ate The Positive
Bing Crosby with The Andrews Sisters盤を使用
Johnny Mercer & The Pied Pipers – Ac-Cent-Tchu-Ate The Positive
Mark Warnow and his Orchestra – Ac-Cent-Tchu-Ate The Positive
for the Paramount film “Here Come The Waves”
Peggy Lee – Ac-Cent-Tchu-Ate The Positive
recorded Ca. September 16, 1952
Ella Fitzgerald – Ac-Cent-Tchu-Ate The Positive
Aretha Franklin – Ac-Cent-Tchu-Ate The Positive(1962)
Bette Midler & Bing Crosby – Ac-Cent-Tchu-Ate The Positive
from the “Bing Crosby Special”(March 20, 1977)
Craig Chesler – Ac-Cent-Tchu-Ate The Positive
※(追記:この動画は削除されました)
NRBQ (New Rhythm and Blue Quartet) – Ac-Cent-Tchu-Ate The Positive
※(追記:この動画は削除されました)
Miki Ando 2005-2006 Ex MOI in Nagano
Ac-Cent-Tchu-Ate The Positive(子供ミュージカル)
※(追記:この動画は削除されました)
最後の子供ミュージカルはなにかの発表会でしょうか。思わぬ拾いモノって感じです。
一生懸命に踊ってる子供たちの姿を見てたら、ナンだか泣けてきましたYO!