2008/2/20 水曜日

ボンボコ・ボンボコ・ダン・ディキ・ダン・ダン

カテゴリー: broadside ballad — eiji @ 14:23:30

2月15日深夜に放映された、エディ・マーフィ主演の映画『プルート・ナッシュ』THE ADVENTURES OF PLUTO NASH(2002年)を見ました。初見です。
SFコメディだからというだけで内容も知らずにとりあえず録画しておいたものです。
冒頭、『狼男アメリカン』AN AMERICAN WEREWOLF IN LONDON最末尾のスタッフロールでも使われていたザ・マーセルズの『ブルームーン』がいきなり流れたのでちょっと驚きました。今でもアメリカ映画のタイトルバックでオールディーズが使われることがよくありますが、このケースではオリジナル音源をブツ切りにし、新録音のラップを乗っけているのです。
編曲と歌唱者マーセルズのコーラス・ワークの独自性がロジャース/ハートの権利ほどには尊重されなかったということでしょうかねぇ。
古い音源を完全に素材扱いする、かかるオーバーダビング作品――あえてoverproduced drivel (屋上屋を重ねた愚作)と言わせてもらいましょう――は90年代後半から相当数作られてますが、このドゥーワップの名曲までが「餌食」にされていたとは、あたしゃちーとも知らなんだ。
『プルート・ナッシュ』では『ブルームーン』のほかにも月をテーマにした有名曲がでてきます。
調べたら向こうでもサントラ盤は発売されなかったみたいです。リリースできなかった理由はやはり権利関係でしょう。

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(上)1979年にEmusレコードがリイシューしたマーセルズのコルピックスでのオリジナル・アルバム『BLUE MOON / THE MARCELS』。プロデュースはSTU PHILLIPS、アレンジはBERT KEYESが担当しました。
『ブルームーン』ヒット直後の録音ですから、これもまたシャ・ナ・ナ御用達の名曲『心の傷あと』HEARTACHESは収録されておりません。
79年ころにはすでにもう外盤が日本で簡単に入手できるようになっていて、私もこのリイシュー盤を発売から半年くらい経ってから新宿の輸入レコード店で買ったという記憶があります。

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(上)マーセルズのメンバー。
右からリードボーカルのコーネリアス・ハープ、
第2テナーのジーン・J・ブリッカー、
バリトンのディック・ナウス(リチャード・F・ナウス)
バスのフレッド・ジョンソン、
そして左端が第1テナーのロナルド・“ビンゴ”・ムンディです。
見てのとおり、黒人白人混成グループで、いかにも60年代初頭のドゥーワップ・リバイバルで活躍した感じです。

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(上)別ポーズ。
『ブルームーン』は1961年2月の彼らのファーストヒットで、1963年ジョニー・シンバル『ミスター・ベースマン』はマーセルズ盤へのリスペクトというか賛歌ですね。翌1964年には早くもザ・ホリー・モーダル・ラウンダーズの『ミスター・スペースマン』のような解釈が登場するという、激動の時代でした。

以下余談ですが、月、ザ・ホリー・モーダル・ラウンダーズ繋がりで、こういう映画もあります。

映画「パパにさよならできるまで」公式サイト

2008/2/17 日曜日

禁じられた歌

カテゴリー: book notice — eiji @ 11:08:09

田 月仙「禁じられた歌」中公新書クラレ269 田 月仙(チョン・ウォルソン)著『禁じられた歌 朝鮮半島 音楽百年史』820円+税
2月10日発行の新刊書。
朝鮮半島の国家群は独自の文化を持ちながらも、古くは大陸の巨大国家、近くは大日本帝国に脅かされ、さらには朝鮮戦争、軍事独裁政権の圧政等々、寧日なき歴史が続いてきたせいか、なかなか世界に知られるということがなかったように思います。
それがようやくソウル五輪のころから改善されはじめ、今では食品、映画、歌、文学などさまざまな分野において、韓国の文化が広く認知され、受け容れられるまでになりました。

その朝鮮・韓国文化に関して興味のある事柄といえば、私は音楽、とくに流行歌ですね。
歌えと強制される歌、歌うなと禁止される歌、それでも権力の目を盗んでひそかに歌われる歌、どこがいいのかわからないのに大流行する歌、何百年も歌い継がれる歌、時代を象徴する歌、猥褻な歌、楽しくなる歌、勇気が出る歌、泣ける歌、そして自分が大好きな歌――
歌にもいろいろありますが、たかが歌されども歌、歌で世の中が変わるわけではないのに、一つの歌で生き方が決まることもあります。まったく歌というのは不思議なもんです。

韓国では戦後それまでの反動で、日本の歌、日本的な歌が禁じられてきました。これは戦前日本の敵性音楽禁止と同じ手法です。なぜ恨み骨髄の日帝軍国主義者のマネをするのか理解に苦しみますが、裏を返せば、容易に流行し日本への敵愾心を失わせるに十分のものであることを認めていたともいえるのではないでしょうか。
ノ・ムヒョン政権の親日派糾弾も、中国や朝鮮の王朝交代時に必ず起きる前権力の事績の全否定、外敵への怒りや憎しみを煽るあざとい人心掌握術・民心収攬策の側面が全くないと言えるのか、私ははなはだ疑問です。自分に落ち度はない、私たちは正しい、我々は偉大なる民族である、などといううぬぼれ意識があるうちは日本と五十歩百歩でしょうね。
近年の韓流ブームと、そのことを日本人が「韓国の文化侵略である」などと誰も言わないことを知って、韓国民は少し拍子抜けしてるかもしれません。

『禁じられた歌 朝鮮半島 音楽百年史』では、韓国で広く知られている日本の流行歌についても触れられています。
意外な曲がかつて「流行」してたんですね。私は初めて知りました。

筆者 田 月仙(チョン・ウォルソン)さんの公式サイト
soprano Chon Wolson

 

2008/2/13 水曜日

市川崑死去

カテゴリー: broadside ballad — eiji @ 21:01:22

映画監督、市川崑(いちかわ・こん)さんが、13日午前1時55分、肺炎のため亡くなった。92歳だった。三重県伊勢市出身。葬儀は近親者のみで行い、後日お別れの会を開く。喪主は未定。

http://headlines.yahoo.co.jp/hl?a=20080213-00000163-jij-soci

細かなカット割りの妙を見せた『犬神家の一族』は圧巻でした。
TVドラマ『木枯し紋次郎』のあの「人間が刃物を持って相対したらこうなる」というリアルな殺陣もたいへん面白かった。
私の見ている作品でベスト5は以下のとおりです。

1 東京オリンピック(1965)
2 太平洋ひとりぼっち(1963)
3 獄門島(1977)
4 足にさわった女(1952)
5 私は二歳(1962)

2008/2/12 火曜日

演歌は日本のソウルミュージック

カテゴリー: broadside ballad — eiji @ 11:44:29

 『ジョーズ』(75)の大胆不敵な警察署長ブロディ役で知られる俳優のロイ・シャイダーが、2月10日(日)、リトルロックのアーカンソー大学のメディカル・サイエンス病院で亡くなった。享年75。2004年に骨髄腫の診断を受け、骨髄移植を受けているが、直接の死因は発表されていない。

http://headlines.yahoo.co.jp/hl?a=20080211-00000000-vari-ent

私はやはり「フレンチコネクション」ですね。
一度見たら忘れない顔で、当時、シェパードみたいだなぁと思いました。「ジョーズ」の時も、「あ、フレンチコネクションの人」って。
いい役者でしたね。

CDシングル「海雪」ジェロ ビクターエンタテインメント日本の演歌史上初、米国出身の黒人演歌歌手が20日にCDデビューする。米ペンシルベニア州ピッツバーグ生まれで、母方の祖母が日本人というジェロ(26)。「おばあちゃんの祖国日本で演歌歌手になる」という夢をかなえ、秋元康さん作詞、宇崎竜童さん作曲のデビューシングル「海雪」をビクターエンタテインメントから発売する。

http://www.iza.ne.jp/news/newsarticle/entertainment/music/122072

シングル「面影の女(ひと)」チャダ ビクター二人の人物を思い出しましたよ。
一人は芸名が同じくカタカナ3文字のチャダ。
ニューデリー出身のインド人演歌歌手で、1975年、『面影の女(ひと)』をヒットさせてます。当時、大橋巨泉事務所の所属でした。日本語も歌も完璧で言うことなかったんですが、続きませんでした。現在はインドで大きな会社を経営し日印間を行き来してるようです。
チャダとジェロの共通項は、北島三郎の『函館の女(ひと)』がファイヴァリットソングであるということ。あの歌は第2の『スキヤキ』になる可能性があったのかもしれませんね。
シングル「ワン・ナイト、ワン・キッス」ケン・サンダース ビクターもう一人はケン・サンダース。
1960年代後半から日本映画で異彩を放ってきた役者で、歌も吹き込んでますが、こちらは演歌じゃありません。現在はナレーターとしても活躍されてますね。
『ワン・ナイト、ワン・キッス』(1966年)は浜口庫之助の作詞・作曲で青山ミチも歌ってます。
ケン・サンダースは生い立ちからするとジェロに近い部分があり、レコード会社が同じというのも何か因縁を感じさせます。そうそう、インド人チャダもビクターでした。
60年代に日本映画に出ていた黒人俳優チコ・ローランドはまったくの外人だったようです。日本語がヘタなんでいい役ありませんでした。

追加記事
2月24日(日)TBS『サンデー・ジャポン』で、ジェロの話題が取り上げられ、そのなかでチャダへの電話インタビューのVが放映されました。
きのう23日(土)午前0時57分、TBS社内からこの記事へのアクセスがありましたが、サンジャポのスタッフだったのかもしれません(笑)
(2008年2月24日)

追加記事

サンジャポ出演中のチャダ

4月20日TBS『サンデー・ジャポン』にチャダ本人が登場。
鷹揚な物腰と完璧な日本語で、早くもコメンテイターとしての期待高まる。
(2008年4月20日)

追加記事

<雑記帳>ジェロさん「海雪」購入費を補助 新潟・出雲崎
 人気急上昇中の黒人演歌歌手ジェロさん(26)のデビュー曲「海雪」で、歌詞に登場する新潟県出雲崎町は25日、CD購入費の一部500円(定価1200円)を町民に補助することを決めた。

http://headlines.yahoo.co.jp/hl?a=20080425-00000091-mai-soci

少ない投資で知名度を上げる妙案。
(2008年4月25日)

追加記事

インド人演歌歌手チャダが30年ぶり復帰
2008年9月26日(金)06:02
 初の黒人演歌歌手ジェロ(26)がブレークした中、70年代に初のインド人演歌歌手として活躍したチャダ(56)が約30年ぶりに再デビューすることになった。ジェロの活躍に触発され、年商10億円の貿易会社社長の座を捨てて挑む再チャレンジ。「ジェロさんの真っすぐな歌心に感動しました。残りの人生を大好きな演歌に懸けたい」と燃えている。

http://news.goo.ne.jp/article/sponichi/entertainment/kfuln20080926006002.html

いいねぇ~。サブちゃんとの競演を見たいナ。
(2008年9月27日)

追加記事
2008年11月26日18:55~19:56放送のTBS『復活の日』が、チャダの歌手復帰を特集しました。
(2008年11月26日)

2008/2/8 金曜日

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