がん患者介護日誌(3)

退院後にそなえてトイレを「ウォシュレット」にしたいというので、手配をした。
入院前、父の部屋のトイレの屋根から汚水が漏れてくるという事件があり、管理組合が修理したということがあった。
それに関連して管理組合より、下の部屋がリフォームされるついでに、父の部屋のトイレのパイプも交換しておきたいとの申し出があり、期日を合わせて工事を行うことにした。
 
なかなか寝つけないことが多くなった。
疲れているはずなのに、いろんな想いが頭をかけめぐってよけいに目が冴える。
気がつけば窓外が明るくなっていることも幾たびかあった。
ある晩、CDの音を小さく流しっぱなしにしてたら、余計なことを考えなかったせいか、いつの間にか眠りに落ちていた。
それからというもの、私は毎晩、CDをかけながら寝(しん)に就いた。
その年の夏、いちばん多く聞いたのはビーチボーイズの「ペット・サウンズ」で、有名な「列車通過音のドップラー効果」の箇所までに眠れる確率は私の場合、6割強だった。

――――――――――――――

7月2日(金)手術後23日目

正午過ぎ、市ヶ谷へ。
午後2時15分、K病院へ到着。

ベッドにいないので約45分待つ。看護士がロビーで話をしていると教えてくれた。

この日より7分粥。
予定では4日に全粥。9日に常食。

パジャマ、トランクス、大判タオル2枚を預かり、市ヶ谷で洗濯、乾燥。

――――――――――――――

7月4日(日)手術後25日目

正午過ぎ、市ヶ谷へ。
午後2時15分、K病院へ到着。

この日より全粥。

小銭110円を置いてゆく。

パジャマ、トランクスを預かり、市ヶ谷で洗濯、乾燥。

――――――――――――――

7月6日(火)手術後27日目

正午過ぎ、市ヶ谷へ。
午後2時15分、K病院へ到着。

点滴はずされる。
医師よりメモ。「7月8日(木)午後5:00~6:00」に術後の説明」

市ヶ谷の部屋を雑巾掛けしろとのこと。
不要物を持ち帰る。
パジャマ、トランクスを預かり、市ヶ谷で洗濯、乾燥。

――――――――――――――

7月7日(水)
午前10時30分ごろ 架電。
「6240円の請求書が来た」とのこと。
渋谷ガード脇のみずほ銀行にて、6000円下ろす。

――――――――――――――

7月8日(木)手術後29日目

正午過ぎ、市ヶ谷へ。

ドアに張り紙。『XXX号室工事のため8・9両日、上下水道使えず』
(株)CのK(かねおや)氏より留守電(7月7日)。張り紙と同じ内容。「8日朝に訪ねる」とのこと。
午後1時過ぎに、(株)Cの工事現場監督が来て、
「7月9日午前9時から正午まで、XXX号室共有部分のパイプを取り替える作業をする。そのときXXX号の便器をいったん取り外すので、部屋にいてほしい」
「XXX号の専有部分パイプ取替えに関して、K氏に連絡を取ってほしい」
とのこと。
下の部屋のリフォーム工事現場にてXXX号の共有・専有部分のパイプを見る。専有部分パイプはかなり錆びている。

午後4時すぎ、K病院へ到着。
入院費6240円を支払う。

午後5時30分ごろ、5階の部屋にてF医師より術後の経過と退院後の注意事項について説明を受ける。

●転移見られず。無いと考えてよい。
リンパ管を通じての転移・・・今後の可能性無し。
静脈を通じての転移・・・今後の可能性有り。その程度はV3(0~3で一番高い3)。進行度はステージ1A(早期ガン)。
ほぼ治っている状態。
胃液嘔吐の原因となった接合部のむくみは取れている。
今後は排便・食事の様子を見る。下剤は使わない。
抗がん剤治療は行わない方針。

●退院は来週全般(月・火・水ごろ)
退院後は3ヵ月から半年の間隔で検査を続ける。5年間、続けて転移が見られなければ完全にがんを克服したということ。

●退院時に、外来日を指定する。
基本的には水曜日に外科で診察し、採血等をする。
当面は2週間に1回の割合。
気になることや緊急の場合は遠慮しないで電話してよい。

●体重計を買って、週に一回曜日を決めて計測すること。
風呂上りに裸で体重を量り記録をとること。
体重の推移で食事の目安がわかる。
通常、退院時のときより3~5キロ落ちる。
それは運動量が増えたのに、食欲が落ちるのが原因。
運動量が増えたのに栄養補給が減るので疲れがちになる。
半年~1年で、元の体重に戻るので、心配しなくてもよい。
10キロ以上落ちるようだと問題。

●退院後は、食べたいもの、食べられるものを食べてよい。
「極端な話、お菓子だけでもよい」
3ヵ月から半年で、食事を安定させることが大切。
その間は栄養について考えなくてよい。安定して食べられるものを食べること。
消化の良い悪い食品は、
海藻類(こんぶ、わかめ)。特に大きいもの。海苔は元が細かいので大丈夫。
イカ、タコ、
きのこ類などは避けること。
炭酸飲料(オロナミンCなど炭酸を含む栄養補給ドリンク)は胃にもたれるので避けること。

私が入院の保証人となり手術承諾書に捺印したので、退院後の介護も私がやるのだろう、と医師は信じて疑わないようすだった。
事実そういうことになった。

午後6時過ぎ、地下鉄「市ヶ谷」駅にて架電。
「9日にK氏が見積書を持っていく」とのこと。

――――――――――――――

7月9日(金)手術後30日目

午前8時35分、市ヶ谷へ到着。
同9時過ぎ、現場監督とK氏が来る。
現場監督、便器取り外し作業。
K氏から専有部分パイプ交換の見積書を受け取る。
トイレをタンク式にするかどうかの話。
共有部分のトイレ排水パイプの工事とともに行えば、手間も費用も省けるとのこと。
結局、午前10時過ぎ、いっしょにK病院まで出かけることに。

病室でベッドの位置が変わっていた。

6階ロビーにて、K氏、
(1)共有部分、(2)専有部分―見積書、(3)タンク式トイレへの交換、
について、説明。
正午前、K氏とともに市ヶ谷へ戻る。
午後4時40分ごろ、鍵を閉めて、K病院へ。
単四電池を渡す。

単四電池 348円。

――――――――――――――

7月11日(日)手術後32日目

正午過ぎ、市ヶ谷へ。
午後2時15分、K病院へ到着。
扇風機、洗濯物など、不要物を持ち帰る。

――――――――――――――
7月12日(月)手術後33日目

午前9時前、市ヶ谷到着。
断続的に工事。
夕刻、708号室へ行き、取り外したパイプを検分。中がかなり詰まっている。外側には亀裂も。
午後4時45分、終了。

――――――――――――――

7月13日(火)手術後34日目

午前9時前、市ヶ谷到着。
断続的に工事。

午後5時前、終了。

――――――――――――――

7月14日(水)手術後35日目

午前9時前、市ヶ谷到着。
断続的に工事。
台所流しの下、完了。
ウォシュレット、取り付け終了。
洗面台下のバルブが現場に届かず、時間切れ。

午後6時前、終了。

――――――――――――――

7月15日(木)手術後36日目

午前8時前、みずほ青山支店CDにて、
100万円
  +
90万2050円
をおろす。

午前9時前、市ヶ谷到着。

午前10時すぎ、本人帰宅。

午前中にベランダのハッチの点検あり。

午後、工事終了。

京樽ちらしずし      609円
サンドイッチ        240円
のむヨーググルト ×5=525円
消毒液マキロン    1029円
ガーゼ           378円
脱脂綿          294円
ジャガイモ1袋
ダイコン半分
ニンジン1袋
ネギ2本
タマゴ1パック     1771円
——————————–
      計      4846円

交通費 表参道・市ヶ谷間 320円
  5月=12日 3840円
  6月=22日 7040円
  7月=11日 3520円
——————————
      計 14400円

――――――――――――――

7月15日、父は退院した。
以降、食事・洗濯・掃除・雑用などで、私はほぼ毎日、父の部屋へ通うことになった。
父の入院以降は、ほとんど仕事が出来ない状態だったが、この期間で完全に「介護離職」ということになってしまった。
炎天下毎日通うというのもさることながら、金が出て行くばかりというのが、真綿で首を絞められているようで何よりもつらかった。
退院後しばらくは食事後にもどしてしまうことが多く、父も私も参ってしまった。
K病院へはその後も定期的に通院し、各種の検査を受けた。
その行き帰りはタクシーを使ったが区から老人に支給されるタクシー券というのがあり、ずいぶんと助かった。

――――――――――――――

12月20日(月)夕方
K病院へ検査入院。

――――――――――――――

12月22日(水)
午後8時9分
K病院の外科・Y医師より携帯に架電。
24日(金)午後4時 6F外科病棟にて面談したきことありとのこと。内容不明なれど応諾。

――――――――――――――

12月23日(木)

父より3回電話。年賀状30枚刷り増しの件。

――――――――――――――

12月24日(金)
午後4時
K病院の外科・Y医師と面談。
がんが肝臓に3箇所転移。
弱い抗がん剤でも食欲がなくなるので、強い抗がん剤は使えない、とのこと。

――――――――――――――

やはりがんの転移は起きた。
ドラマによくあるとおり。いや、現実に多いからドラマでもそうなるのか。

がん患者介護日誌(2)

いよいよ胃がん切除手術。
現代では切ってみたら手遅れの状態だったなんてことはない。切る前にほとんど分ってしまう。
説明どおりの病状なら、結果も説明どおりだろう。
執刀医はその道のエキスパートである。お任せするしかない。
手術中、ロビーにいたら、顔見知りの患者があれこれ話しかけてきて閉口した。

――――――――――――――

6月1日(火)

午後1時、市ヶ谷へ。
午後2時15分、K病院へ到着。
桐の箱に入った財布を渡す。
医者は金持ちだし趣味もあるから変なものを贈ると却って恥をかきますよとたしなめるが聞く耳持たず。
6月2日午後6時に手術の説明があるので、午後4時に来てほしいとのこと。
午後3時、市ヶ谷で洗濯、乾燥。

午後4時1分に架電。
水虫薬を持ってきてほしいとのこと。

――――――――――――――

6月2日(水)

午後2時30分、市ヶ谷へ。
午後4時、K病院へ到着。
6階 608室 第1ベッド。

担当:Hさんほか。
担当医:F先生、Y先生

ゆかた2枚
T字帯3枚
腰帯3枚
紙おむつ(半分のタイプ)1袋
吸い飲み1個
スキナクレン1本
 —————-
計12615円

茶2本290円
ジュース300円

午後6時30分、ナースステーションにて手術の説明。
胃を3分の2、または4分の3切り取るとのこと。
合併症について説明あり。
術後4週間以上はかかるとのこと。
「癌」という漢字をフツーにすらすら書く。いかにも日々がん患者と向き合ってる外科医らしい。

午後7時20分、市ヶ谷で洗濯、乾燥。
バスタオル3枚用意。

帰宅後、午後2時5分の留守番電話を確認。4時より遅れてもいいとのこと。

――――――――――――――

6月4日(金)

午後1時、市ヶ谷へ。
午後2時15分、K病院へ到着。
タオル3枚持参。本人が選んで1枚のみロッカーへ入れる。

茶2本290円
ジュース300円

午後3時、市ヶ谷で洗濯、乾燥。

――――――――――――――

6月6日(日)

午後1時、市ヶ谷へ。
午後2時15分、K病院へ到着。

看護士がマウスピースについて云うので、兼用にせよと言われていると言ったら、持ってきた。

午後3時、市ヶ谷で洗濯、乾燥。

――――――――――――――

6月7日(月)

午後2時17分と同51分に架電。
請求書46540円届いた、手術承諾のハンコが要るので持ってくるように、とのこと。
夕刻、みずほ青山支店で、47000円を下ろす。

――――――――――――――

6月8日(火)

午後1時、市ヶ谷へ。
午後2時15分、K病院へ到着。

47000円で、請求額46540円を支払い。お釣460円。

茶1本、ミネラルウォーター1本。計280円。

午後3時、市ヶ谷で洗濯、乾燥。

――――――――――――――

6月9日(水)手術当日

午前9時、市ヶ谷へ。
午前10時、K病院へ到着。

回復室(607号室)に
ティッシュ、洗面道具、ネプライザーのマウスピース、浴衣、バスタオル、T字帯などを持ち込む。

午後12時50分、オンコール。
ストレッチャーで608室から手術室へ。
午後1時~午後6時40分 手術。
過去に胆嚢を摘出していたので、癒着部分が多く、丁寧にはがしていたため、時間がかかったとのこと。

午後7時過ぎ、手術室脇の控え室入り口で、Y医師から切り取った胃壁を解説してもらう。転移しているかは検査する、ボケ防止のため家族は毎日来てほしい、暴れたら拘束するかもしれない、とのこと。
終わって、回復室に戻るが、朦朧としているので、帰ることにした。

手術終了後、薄暗い廊下の先にある誰もいない手術室の、その隣室で40分近く独りっきりで待たされた。
私は病院が大嫌いである。
特に薄暗く誰もいない部屋は、それだけでゾ~ッとする。
ようやくやってきた先生は浅い金属トレイを手にしていた。
トレイが私の目の前に置かれた。広げられた切除部位が乗っていた。
どうも正視に堪えぬ。
手術も長引き、切除部位の検査も長引き、
――それは丁寧に手術をしていただいたということで深く感謝しているが――
私への説明も長かった。
しかして、黙って傾聴することが家族として私に課せられた務めであった。
その日も、翌日も、何か食いたいという気がまったく起こらなかった。

――――――――――――――

6月10日(木)手術後1日目

正午、市ヶ谷へ。
毎日新聞の販売員が来る。毎日を取っていることを知らない。
怪しいので、この日から夜は電気を付けっぱなしにすることにした。

午後2時15分、K病院へ到着。
回復室(607号室)へ行くと、意識も明瞭で、手術前と変わらず。ボケ症状はなかった。

ラジオと扇風機の電池を交換。
タオルを預かり、午後3時、市ヶ谷で洗濯、乾燥。

――――――――――――――

6月11日(金)手術後2日目

正午、市ヶ谷へ。
午後2時15分、K病院へ到着。
玄関の傘立ての使用料が100円であることを知る。ただし戻ってくる仕組み。
昨夜血を吐いて、衣類を汚したため、看護士さんが洗ってくれた、乾燥しなければならない、とのこと。
一階のコインランドリーで、100円(約25分)を2枚使うも、完全に乾かず。
ポストに届いていた特別区民税・都民税の通知書を見せる。

医師により鼻から入れていた管が抜かれた。

扇風機の電池を交換。
乾ききらなかったバスタオル2枚と、汗拭きのタオルを預かり、午後4時、市ヶ谷で洗濯、乾燥。

――――――――――――――

6月12日(土)手術後3日目

正午、市ヶ谷へ。
午後2時15分、K病院へ到着。

ラジオと扇風機の電池を交換。

売店にてティッシュ250円。

浴衣、タオル、T字帯などを預かり、市ヶ谷で洗濯、乾燥。

――――――――――――――

6月13日(日)手術後4日目

正午、市ヶ谷へ。
午後2時15分、K病院へ到着。

立ち上がり、病院内を歩行する。

浴衣、タオル、T字帯などを預かり、市ヶ谷で洗濯、乾燥。

東急ストア中目黒店1階で、電池を買う。1534円

――――――――――――――

6月14日(月)手術後5日目

みずほ銀行青山支店で、特別区民税・都民税4000円(第1期=全期)を支払う。

正午、市ヶ谷へ。
午後2時15分、K病院へ到着。
胃液と痰を吐く。

次回、夏がけタオルを持ってきてほしい、売店で朝日新聞を買ってきてほしいとのこと。

ティッシュ2箱250円×2=500円
     T字帯365円×2=730円
         トイレ消臭剤420円
——————————————–
            計  1650円

浴衣を預かり、市ヶ谷で洗濯、乾燥。

――――――――――――――

6月15日(火)手術後6日目

正午、市ヶ谷へ。
午後2時15分、K病院へ到着。
昨日ほどではないが、やはり胃液と痰を吐く。

夏がけタオルの交換。
ラジオと扇風機の電池を交換。

売店にて
          朝日新聞130円
ティッシュ105円×3箱=315円
     ウエットティッシュ440円
           T字帯365円
———————————-
           計 1250円

夏がけタオル、浴衣、T字帯を預かり、市ヶ谷で洗濯。

――――――――――――――

6月16日(水)手術後7日目

正午、市ヶ谷へ。
夏かけタオルを乾燥。
午後2時15分、K病院へ到着。
部屋でただ一人の患者となる。

導尿カテーテル取れる。
浴衣からパジャマへ。
嘔吐続く。

夏がけタオルをまた汚したので交換してほしい、とのこと。

浴衣、T字帯、タオルを預かり、市ヶ谷で洗濯。

――――――――――――――

6月17日(木)手術後8日目

正午過ぎ、市ヶ谷へ。
午後2時30分、K病院へ到着。

夏がけタオルを交換。
嘔吐続く。

夏がけタオルを預かり、市ヶ谷で洗濯、乾燥。

――――――――――――――

6月18日(金)手術後9日目

正午過ぎ、市ヶ谷へ。
午後2時15分、K病院へ到着。

夏がけタオルを交換。
嘔吐続く。

市ヶ谷から化粧石鹸と風呂桶を持ってくるようにとのこと。

夏がけタオル、パジャマ、トランクスを預かり、市ヶ谷で洗濯、乾燥。

夕刻、丸正四谷店にて
カンタンワイドハイター(ポイント用しみ抜き)229円
        カラーブライト(酵素系漂白剤)520円
—————————————————-
                       計 749円

――――――――――――――

6月19日(土)手術後10日目

正午過ぎ、市ヶ谷へ。
午後2時15分、K病院へ到着。

夏がけタオルを交換。
久方ぶりに体調回復の兆し。洗面所で洗髪をする。

夏がけタオル、パジャマ、トランクスを預かり、市ヶ谷で洗濯、乾燥。

売店にて
          朝日新聞130円
ティッシュ250円×2箱=500円
      折曲げストロー150円
———————————–
             計 780円

――――――――――――――

6月20日(日)手術後11日目

正午過ぎ、市ヶ谷へ。
午後2時15分、K病院へ到着。

体調回復しつつある雰囲気。
嘔吐まだ少々ある。

パジャマ、トランクスを預かり、市ヶ谷で洗濯、乾燥。

――――――――――――――

6月21日(月)手術後12日目

午前9時40分、架電。麦茶を冷やすためのボトルを市ヶ谷から持ってくるようにとのこと。

正午過ぎ、市ヶ谷へ。
午後2時15分、K病院へ到着。

この日、水を飲むことを許可される。
嘔吐少々。

市ヶ谷から桐の箱に入った「風呂敷」を持ってくるようにとのこと。

パジャマ、トランクスを預かり、市ヶ谷で洗濯、乾燥。

市ヶ谷の台所の蛍光灯が切れたので交換。

ドラッグ・アーバンにて
            点灯管 134円
     単1電池2本パック 453円
蛍光灯2本セット(20形) 1239円
————————————–
              計 1826円

――――――――――――――

6月22日(火)手術後13日目

午前9時45分、架電。
元の病室(608室 第1ベッド)に戻るから、すぐ来てくれとのこと。
作業中なので午後2時に行くと答える。

正午、市ヶ谷へ。
午後12時20分、K病院へ到着。

すでに608室 第1ベッドに戻っている。移動に問題なし。
嘔吐なし。腹がへったとのこと。
桐の箱に入った「風呂敷」を渡す。

病院から請求書。
いったん病院を出て、みずほ銀行市ヶ谷北支店1階のCDにて、47000円を下ろす。
ふたたび病院へ戻り、1階で支払いを済ませる。

パジャマ、トランクス、タオルを預かり、市ヶ谷で洗濯、乾燥。

――――――――――――――

6月24日(木)手術後15日目

正午過ぎ、市ヶ谷へ。
午後2時15分、K病院へ到着。

セブンイレブン九段坂3丁目店で、
月刊ザ・テレビジョン 330円
 単1電池2本パック 514円
——————————
           計 844円

前日23日より流動食開始。

Sカン1つ、黄色・ピンクほかの蛍光ペンを市ヶ谷から持ってくるようにとのこと。
参院選投票所入場整理券が市ヶ谷に届いていたら持ってくるようにとのこと。
食事の説明書類を綴じるためにB5クリアーブックがほしいとのこと。

パジャマ、トランクス、腹帯を預かり、市ヶ谷で洗濯、乾燥。

――――――――――――――

6月26日(土)手術後17日目

正午過ぎ、市ヶ谷へ。
午後2時15分、K病院へ到着。
参院選投票所入場整理券を渡す。
散髪を予約したとのこと。

パジャマ、トランクスを預かり、市ヶ谷で洗濯、乾燥。

――――――――――――――

6月28日(月)手術後19日目

正午過ぎ、市ヶ谷へ。
午後2時15分、K病院へ到着。

この日より3分粥。
白湯がまずいとのこと。備長炭を薦める。
パジャマ、トランクスを預かり、市ヶ谷で洗濯、乾燥。

丸正四谷店3階にて、『飲料水用備長炭』378円を購入。

――――――――――――――

6月30日(水)手術後21日目

正午過ぎ、市ヶ谷へ。
午後2時15分、K病院へ到着。
午前中、雨。午後から晴れた。
ポストに年金通知のハガキがあったので持参(持ち帰らず)。

この日より5分粥。
看護士から退院後の食事について「宅配がある」との話。

パジャマ、トランクスを預かり、市ヶ谷で洗濯、乾燥。

――――――――――――――

病人の世話をしてると、糞尿、ゲロ、痰、汗、血液、その他の体液などに、いちいいち怯(ひる)んではいられない。
私なぞは父親だからそうしたものへの嫌悪感情を抑圧できているが、看護婦(看護士)は大変だ。人間愛とか使命感だけでは勤まるまい。ある種の鈍感さも必要だろう。
私はとてもじゃないが看護士にはなれない。そうした日々がやがて必ず終ると分ってるから我慢できてるようなものだ。